研究課題
基盤研究(C)
ナノテクノロジーの世界では、熱膨張によるわずかな位置ズレも大きな問題となる。そこで、昇温により体積が収縮する負熱膨張材料を構造材料に混ぜることで、構造材料の熱膨張を抑制する方法が近年注目されている。本研究では、高スピンから中間スピン、または高スピンから低スピンへの温度誘起スピン状態転移という、全く新しい体積収縮メカニズムを利用した、体積収縮率10%を超えるような超巨大負熱膨張材料の開発を、構造歪みの精密制御により目指す。