近赤外光励起により活性酸素種を発生する金ナノロッド複合型蛍光プローブの開発

• 研究課題/領域番号: 24K08055
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分26030:複合材料および界面関連
• 研究機関: 山梨大学
• 研究代表者: 新森 英之 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40311740)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: 金ナノロッド / 活性酸素 / シリカコーティング / 近赤外発光 / 局在表面プラズモン共鳴

研究開始時の研究の概要

本研究では生体の窓に対応する近赤外光をエネルギー源として、ガン組織を死滅させる活性酸素の発生と同時に生体透過性の近赤外発光を生じる光増感性コアシェル型発光金ナノロッドの開発を目的とする。今回は微粒子界面にシリカ層を介入して金属消光を抑制した上で近接場光由来のプラズモン増強場を強力な反応場として利用する点が特徴で、この特殊場で励起された光増感剤の活性酸素発生とエネルギー移動を伴う近赤外発光の物理化学的な同時発現は学術的価値が高い。近赤外に対し透明なシリカ層の介入による金ナノロッドと光増感剤との隔離は光増感システムでこれまでに実現されていない夢の光診断・光治療同時薬の創製を可能にする。