研究課題
基盤研究(C)
電子部品の接着において,2液混合型の接着剤の利用は品質確保が困難であり,1液型が主流となっている.しかしながら,1液型の接着剤は保存性・硬化条件に制約があり長期間使用可能,かつ低温・短時間で硬化可能な接着性能が求められている.申請者は,熱潜在性硬化剤を研究する中で,イミダゾール類を有機リンカーとしたZIF (Zeolitic Imidazolate Frameworks)に着目した.ZIFはイミダゾール類を配位子構造に持ち,高い熱安定性を示すことから貯蔵安定性を飛躍的に向上させることができると考え,重合活性,硬化物の性能評価を行うことによって,一液型潜在性硬化剤の開発を行う.