光ファイバーの最終加工工程である線引きは、引き伸ばすことで、長距離の強い配向を起こすことができる。本研究では、ポリマー光ファイバーを担体として使い、カーボンマイクロコイル(CMC)の「らせん軸」を揃えることに挑戦する。ポリマー光ファイバーは低温で線引きができるため、CMCが非破壊のまま配向させられる。CMCは他のカーボン素材に比べ特徴的な電磁波吸収特性を示すことがわかっており、その「らせん」構造が寄与していると言われている。これらの微小なコイルの電磁誘導特性を明らかにすることは計測が困難であるため、本研究で配向させた試料を作り、多数のコイルが同じ方向を向いて積算させた電気的信号を検出する。
|