研究課題
基盤研究(C)
本研究は、機能性材料中の3d遷移金属元素(3d-TM)の電子状態を調べるのに用いられる3dTM-L吸収端X線吸収分光(XAS)法の新しい解析手法を確立・提案することを目的とする。XAS法は、Naイオン電池や触媒などのオペランド実験に有用であるが、新しい物質のスペクトルを解釈するのは非常に難しい。結晶や組成が複雑になるほど、理論計算も難しくなる。この問題を解決するため、同じくX線を用いた実験手法である共鳴非弾性散乱法のスペクトルを部分的に積分してXASスペクトルと比較し、解釈するという手法を開発する。