研究課題
基盤研究(C)
複数の主鎖型高分子液晶の配向制御とその水平配向シートの熱伝導性を検討し,その厚み方向に高い熱伝導率(λ⊥)を示すことを新たに見出した.これには,ヘキサチック(Hex)配向の形成が必要であることが,シミュレーションによって明らかにされた.また,これは分子側方の相互作用がλ⊥に強く影響することを示しており,配向方向の熱伝導率(λ∥)の向上に注力されている一般的研究にはない視点の重要性を示唆している.どのような理由でHex配向ではλ⊥がλ∥より高くなるのか,どのような熱伝導機構があるのかを明らかにすることは重要である.本研究では,これらの解明に取り組み,高分子液晶を用いた新しい放熱材の実用化につなげる.