研究課題
基盤研究(C)
酸化鉄は地殻存在比上位の酸素と鉄から構成される最も資源豊かな電気伝導性酸化物である。本研究課題では、資源が豊富で有害性が低く高温大気中で安定なコランダム型構造の酸化鉄(α-Fe2O3)を母体酸化物とし、3価の鉄イオンを種々の金属元素で部分置換することによりn型伝導性とp型伝導性を制御したセラミックスを作製し、高温での電気伝導率、ゼーベック係数、熱伝導率を系統的に測定することにより出力因子と性能指数を評価して熱電材料としての探索を行う。さらに、n型伝導性及びp型伝導性の酸化鉄基セラミックスからなる熱電変換素子を作製し、温度差を用いた発電出力評価により、熱電素子としての応用可能性について検討する。