研究課題
基盤研究(C)
近年、カーボンニュートラル社会を実現するため、相変態原理の理解に基づいた先進高強度鋼組織制御技術の確立が喫緊の課題となっている。本研究では、実用の低合金鋼の組織制御に極めて重要であるが、従来の相変態に関する研究で精緻な定量解析に至っていない生成相の非平衡成長挙動を研究対象とする。これまでの正変態挙動に対する知見を踏まえ、ナノスケールでの各種先端解析手法を用いて逆変態の成長速度論におよぼす異相界面での溶質偏析や局所分配などの各因子の影響解明に取り組む。それらに基づき、逆変態組織と特性を制御する材料設計の指導原理を提示する。