研究課題
基盤研究(C)
本研究は,輸送機器においてエネルギー消費削減ならびに温暖化ガス排出量削減のために重要な課題の一つである摩擦損失問題を解決することで,世界的に喫緊の課題となっているGX実現に貢献することを目的とする.輸送機器における摩擦損失割合はエネルギー消費の約3割を占め,特にオイルが使用できない高温下で使用される自己潤滑性複合材料において固体潤滑剤含有量を増やすとともに材料強度を低下させないこと(トレードオフ関係の改善)が求められる.本研究では,従来から使用されている材料のみを用い,組織制御により固体潤滑剤中にネットワーク組織(三次元ディクティオ組織)を形成することでトレードオフ関係の改善を達成する.