研究課題
基盤研究(C)
自動車用部材に使用される鋳鉄は、鉄と炭素との合金(Fe-C合金)であるが、金型鋳造(ダクタイルダイカスト)で肉厚3mmの薄肉鋳鉄鋳物を作製すると、冷却速度が大きいのでチル(セメンタイト:Fe3C)が生成することが大問題となっている。最近、ダクタイルダイカストにおいて、溶湯処理時に希土類金属接種剤(溶湯処理剤)を用いると、黒鉛粒数が増加することによりチルが発生しないことが分かってきた。本研究は、溶湯処理剤の添加時期を変えて処理を行った金型球状黒鉛鋳鉄(ダクタイルダイカスト)組織を調べ、黒鉛核物質形成メカニズムを明らかにする。