研究課題
基盤研究(C)
電子機器の高機能化に伴い、高い耐熱性と熱伝導性を有する高分子系放熱材料が求められている。応募者は耐熱性に極めて優れるポリイミドに注目し、前駆体と機能性フィラー混合後の乾燥・固化過程における、永久磁石を利用する簡易な磁場印加処理が、高熱伝導化と実プロセス適応性の両面で有望な手法であることを見出した。そこで本研究では、高熱伝導性ポリイミド複合シートの連続作製プロセスの構築を目指し、①材料条件、操作条件とフィラーの分散・配向状態、熱伝導率との関係を解明する; ②機械的強度の低下を抑えた高分子複合材料の設計指針を提示する; ③連続作製手法構築のための動的磁場処理に関するデータを蓄積することを目指す。