研究課題
基盤研究(C)
ナノ共結晶は複数の分子の組み合わせで新機能を発現することが可能な新しい材料群である。2012年に申請者らが、低次元ナノ共結晶が両極性の有機半導体として有用であることを報告して以降、電子材料として盛んに研究されるようになった。本研究ではn型半導体であるフラーレンと様々な分子と組み合わせることにより、系統的に低次元ナノ共結晶を合成し、その電荷輸送特性を明らかにする。さらに、これまで解析が不十分であった両極性を示さない低次元ナノ共結晶についても、実験と理論の両方から解析を進め、ナノ共結晶における両極性の機能発現のメカニズムの解明を目指す。