対称性の破れが引き起こす局所構造歪みと相転移の本質

• 研究課題/領域番号: 24K08226
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分29010:応用物性関連
• 研究機関: 弘前大学
• 研究代表者: 宮永 崇史 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70209922)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: XAFS / 鉄系超伝導体

研究開始時の研究の概要

誘電体や磁性体の構造変化や磁気配列変化において、平均構造の中にも対称性の破れが引き起こす局所的な歪みが存在する例が見つかった。本研究では強誘電体および強磁性体に加え、鉄系超伝導体を対象物質とし、より局所的な見地から構造歪みの存在を明らかにし、歪みに起因した相転移のメカニズムを探る。方法論として局所構造解析に適したXAFS法を用いて、原子相関が生み出す対称性の破れが存在することを証明し、局所歪みの視点から、マクロな強誘電体転移、磁気相転移、超伝導体に現れる電子ネマティック転移に共通するメカニズムを明らかにする。本研究は相転移現象の解明を通して、新規機能性材料設計に重要な知見を与える。