研究課題
基盤研究(C)
代表者が開発した高感度フォノン検知法を主ツールとして,20年来の未解決問題となっており,超伝導量子ビットのデコヒーレンスや単一Cooper対素子の誤動作の大きな要因の一つである,超伝導電極中の非平衡準粒子の発生源の問題に取り組む。本研究では,実回路上で信号授受に用いられる超伝導・常伝導接合に着目し,そこで起きるAndreev反射に伴って発生する常伝導電極中の非平衡状態の緩和過程が,その原因のひとつとなることを明らかにする。また,この過程での非平衡準粒子の発生を回避方法等を開発する。