研究課題
基盤研究(C)
単原子合金触媒において活性サイトから非活性サイトへの分子の拡散であるスピルオーバーという現象が観測されているが、スピルオーバーを制御して触媒の性能を向上させた例はない。本研究ではパラジウム金合金表面において反応中に生じる水素原子を試料内部にスピルオーバーさせ、分子吸着により水素の放出を阻害して一時的に反応系から分離することにより、メタンなどの炭化水素の分解・改質反応に対して特異な活性・選択性を持った反応場の創製を目指す。本研究によってスピルオーバーの理解が進み、スピルオーバーを制御した新奇反応触媒の開発につながることが期待される。