研究課題
基盤研究(C)
高速イメージングは二次元の動的現象の観察やメカニズムの探索において重要である。本研究は、時間変化する干渉縞を使って一回の露光で多数のフレームを取得する多重露光手法と高速カメラを組み合わせ、広視野の高速イメージング手法の確立を目指す。干渉縞は二つの光ビームを試料に入射するときに互いの入射角をわずかにずらすことで生成される。本研究では、干渉縞を高速に時間変化させながら動的対象に照射するシステムを構築し、撮影したイメージをフーリエ変換することで、照明の空間周波数ごとに各時刻のフレームに分離する。本手法は小型かつシンプルな光学系であり、顕微鏡への組み込みにより高速イメージングの実現に貢献する。