研究課題
基盤研究(C)
将来的なクリーン・サスティナブルエネルギー社会の実現に向け,EGS(人工的手法により貯留層能力の改善・新規造成が行われた地熱システム)はゲームチェンジャーとなり得る技術である。本研究では,室内岩石実験により「岩石亀裂のせん断滑りと透水性変化の関係」を明らかにし,その結果,EGSの実用化のために不可欠な「岩石亀裂ネットワークに関する水理-力学連成モデル」の高度化を実現する。高度化したモデルを用いて,EGS開発の対象となる地殻応力・温度環境下で,岩石亀裂ネットワークの透水性を改善させるメカニズムを明らかにするとともに,亀裂ネットワーク内透水性分布の時空間発展の実態解明に挑戦する。