過渡吸収顕微分光による単一有機マイクロ結晶の励起子拡散と形状との相関ダイナミクス

• 研究課題/領域番号: 24K08355
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分32010:基礎物理化学関連
• 研究機関: 愛媛大学
• 研究代表者: 石橋 千英 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (10506447)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: レーザー顕微分光 / 励起子拡散 / ナノ構造体 / 励起状態ダイナミクス

研究開始時の研究の概要

有機固体は、溶液系とは異なり、隣接分子間で光エネルギーの共有、移動、集約、さらには局所的な熱の発生・拡散が容易に起こる。このようなダイナミックな情報は次世代分子光デバイスに応用するための基礎情報のライブラリ化に向けて重要である。本研究では、過渡吸収イメージング解析が可能なフェムト秒ポンプープローブ顕微分光装置を用いて、単独に分散したnmからμmサイズの有機結晶を部分励起することで生成する励起子または熱が、励起光照射位置から結晶内を伝播する範囲を可視化し、その拡散過程と観測試料のサイズや形状、さらには外部刺激との相関ダイナミクスの解明を目指す。