研究課題
基盤研究(C)
希土類錯体のキラル光機能制御では、単一構造の安定化および配位環境の非対称化と光機能発現の高効率化が課題となる。本研究では、光アンテナとして有望な湾曲状芳香族モチーフを導入した配位子を合成し、錯体形成挙動の検討により閉殻型単核・多核構造を構築する。これらを用いて、芳香族骨格の歪み構造に注目して遷移双極子モーメントやポテンシャルエネルギー曲線を変化させることで、光物性・反応性に与える効果を評価・検討する。このような湾曲状歪みに基づき光機能の高効率化と精密制御を目指す。