化学的キャリアドープによる電子相制御が可能な有機モット絶縁体の設計

• 研究課題/領域番号: 24K08366
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分32020:機能物性化学関連
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 松田 真生 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (80376649)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 分子結晶 / 分子性伝導体 / モット絶縁体 / キャリアドープ / 電子相転移

研究開始時の研究の概要

無機モット絶縁体については、キャリアドープによって高温超伝導体や巨大な負の磁気抵抗効果を示す物質などの多くの電子材料が開発されており、多様な電子相を探求する物理学的興味と実生活を支える高機能材料開発の双方の観点から盛んな研究がなされている。一方、有機モット絶縁体については、化学的キャリアドープによる電子相制御がなされた報告は代表者による一報のみであり、有機モット絶縁体の化学的電子相制御とその電子材料への展開は未だ開拓されていない課題である。本研究はキャリアドープを可能とする有機モット絶縁体の設計指針の確立を目指すものであり、有機エレクトロニクスの新しい展開に繋がる可能性を秘めたものである。