凝縮系のスピンデコヒーレンスを支配しているものは何か？

• 研究課題/領域番号: 24K08374
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分32020:機能物性化学関連
• 研究機関: 分子科学研究所
• 研究代表者: 中村 敏和 分子科学研究所, 機器センター, チームリーダー (50245370)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 電子スピン / コヒーレンス / 電子スピン共鳴

研究開始時の研究の概要

統計力学的・量子力学的にスピン反転が特異的に起こりにくい１次元スピン系を常に念頭に置き，その上で，種々の分子系量子ビットや分子プローブの電子スピンのデコヒーレンス（スピン－スピン緩和）を電子スピン共鳴法により直接的に決定し，『凝縮系のスピン－スピン緩和を支配しているものは何か？』の理解を目指す．多くの系のスピン－スピン緩和を系統的に計測し，次元性とスピン濃度・トランスファー積分などの物性諸量での整理・理解を試みる．加えて『１次元性を利用した，スピンが高濃度かつデコヒーレンスの遅い系の創出』を推進し，次世代の量子材料や生体分子プローブ開発を目指す．