研究課題
基盤研究(C)
反芳香族分子からなるパイ二量体および環状分子の合成と構造解析および反芳香族分子間に介在する共役相互作用の解明を目指す。様々な架橋部によって連結集積した単離可能なシクロブタジエン共役分子を構築し,高度に制御された電子共役状態を作り出す。3オングストローム程度の面間距離になるよう空間制御するために,架橋部に剛直または柔軟なスペーサーを導入するアプローチを採用した。反芳香族分子間に働く共役の詳細なメカニズムを明らかにするために,典型元素周辺置換基のチューニングによって誘起される新しいシグマーパイ共役と物性や酸化還元特性を研究し,三次元芳香族性によるパイ共役の高密度化,励起芳香族性との関連を検証する。