研究課題
基盤研究(C)
アロステリック効果は、分子認識などの外部刺激をレセプターの構造変化として伝達し、続く分子認識能や触媒活性の変化を制御することで生体内での情報伝達を担う効果である。本研究では、外部刺激に伴う構造変化を効率的かつ協同的に連動させ、遠隔位での構造制御や機能発現に利用するために、“てこ”や“ばね”状の構造変化を複数ユニット間で協同的に連携させた「プロペラ状自己会合分子」および「二重螺旋状錯体に基づくアロステリック分子システム」を構築し、アロステリック効果に基づく遠隔位への情報伝達を高効率なキラル分子認識・記憶、触媒能(キラル情報の転写)に基づく機能性開拓を行う。