研究課題
基盤研究(C)
プローブをナノグラフェンのエッジに導入し,プローブの化学シフトの変化をNMRで検出することでナノグラフェンの表面状態を明らかにする。具体的には,プローブの末端に芳香族炭化水素を持つ置換基を導入したケリダム酸誘導体を合成し,これをtop-down法により得られるナノグラフェンのエッジに導入する。表面上にsp2ドメインが存在すれば,その領域では環電流効果による遮蔽・反遮蔽空間が発生する。その領域とプローブ末端がコンタクトした場合,プローブ末端の磁気的環境が変化する。これを化学シフトの変化としてNMRで検出することで,ナノグラフェンの表面状態の情報を得る。