研究課題
基盤研究(C)
共役ケトン類の[2+2]光二量化は四員環生成物を与える優れた方法であるが、一般に4種類の異性体が得られるため生成物の選択性制御が課題であった。このような課題の解決のため、本研究では共役カルボニル化合物を一旦イミニウムに変換し、イミニウム-π相互作用により分子間の配向を制御した上で[2+2]光二量化を検討する。得られた生成物の四員環イミニウムの加水分解により、共役ケトンの光二量体を位置ならびに立体選択的に得ることが可能となる。四員環生成物は様々な誘導体に変換可能であるため、有機合成やポリマーのビルディングブロックとしての利用が期待される。本研究では交差二量化、触媒反応についても検討する。