研究課題
基盤研究(C)
これまでに申請者は光エネルギーの物質合成への利用を目指し、有機薄膜太陽電池発電システムの電子移動システム(電子輸送担体: C60フラーレン)を有機化学反応システムに応用するため、C60フラーレン(吸収波長: 200-650 nm)およびその誘導体を可視光照射下において電子輸送型光触媒として利用する研究を行ってきた。同研究において、フラーレンに適切な構造修飾を行うことで近赤外光域に吸収帯を有するフラーレン誘導体の創製が可能である事を見出した。そこで本申請研究では、低エネルギー消費型有機化学反応システムの開発を指向した、電子輸送型近赤外光触媒として機能する新規フラーレン誘導体の創製を目指す。