研究課題
基盤研究(C)
イソニトリルはカルベン等価体であり、有機合成における出発物質として汎用される。本研究では、触媒的イソシアノ化反応を活用し、従来法(ホルムアミドの脱水反応)では合成が困難であった複数の官能性イソニトリルの合成法の確立を目指す。具体的には、ビニルイソニトリル、プロパルギルイソニトリル、ビスイソニトリルの合成を目指す。これらのイソニトリルは、環化付加反応や多成分縮合反応により、容易に多官能性化合物へと変換ができる力量ある基質となる。実際、本研究においても、これら合成した官能性イソニトリルを用いたさまざまな変換反応へと応用し、その有用性を具体的に示す計画である。