研究課題
基盤研究(C)
ホモプシンAは、ウシやヒツジ等の家畜の食中毒の原因物質として見出された天然有機化合物である。生物活性として強力なチューブリンの重合阻害を示すことから、新規抗がん剤のリードとして期待されている。最近になり生合成機構が明らかにされ、ホモプシン生産菌以外の多くのカビ類が、ホモプシンAのみならず新規同族体を生合成している可能性が示唆された。本研究ではホモプシンAおよび生合成遺伝子情報から予測される新規ホモプシン類を網羅的に全合成する。あわせてそれらの抗がん活性を評価し、ホモプシン類の抗がん剤としての有用性を明らかにする。