研究課題
基盤研究(C)
一酸化炭素は安価に利用できるC1原料であり、これを有機化合物に取り込む力量あるカルボニル化法の開発は学術的にも工業的にもインパクトの大きなテーマである。カルボニル化反応を工業的に実施する場合、スケールアップに伴う設備の巨大化や余剰一酸化炭素の廃棄が問題となる。本研究では過硫酸塩を用いたアルカンのC-Hカルボニル化反応をモデル反応とし、連続ドロップレットフロー法の特長である異相間の接触界面積の飛躍的増加、内部循環流による高効率攪拌による物質移動の効率化を活用し、かつ化学量論量の一酸化炭素を用いた環境調和型多相系カルボニル化反応の実現を目的とする。