研究課題
基盤研究(C)
環境負荷低減型のペプチド合成は長年の課題であり、特にアミノ基の保護・脱保護の過程を必要としないペプチド合成法は最重要課題の一つである。申請者はこれまでヒドロシランを縮合剤として用いる無保護アミノ酸のアミド化を見出している。ヒドロシランは毒性が低く、また、反応後に生じる残渣が理論上、シロキサン(あるいはシラノール)と水素であり、従来法と比較して廃棄物の排出を最小限に抑えることが出来る。しかしながら、本手法ではペプチドは低収率でしか合成できないという課題を残していた。本研究課題では、より高活性なヒドロシランを開発することで、保護基を用いないペプチド合成の実現を目指す。