研究課題
基盤研究(C)
リサイクル技術を活用した循環型社会の構築は、現在の最重要課題と言っても過言ではない。しかし、熱的・化学的に安定であることが強みのセラミックス材料は、その特徴ゆえにリサイクル技術の構築が困難であり、金属や有機系材料に比べ、リサイクル技術の基盤技術が少ない。こうした背景の元、本研究では、コンデンサやサーミスタなどの電子部品の核をなす強誘電体として現在のエレクトロニクス関連の領域では必要不可欠な材料でありながら、有効なリサイクル技術が確立されていないチタン系セラミックス材料に焦点を当て、この材料を溶解・再合成する化学的なリサイクル技術の開発を目指す。