研究課題
基盤研究(C)
本研究では、天然由来となる化合物からジエンモノマーを獲得する技術ならびにそれを用いたABA型全ジエン系トリブロック共重合体の合成方法を確立し、配列に由来する特性の解明や精密な高分子修飾に基づく機能性ゴム材料の新しい設計指針の確立を目指す。モノマーとしては、カフェ酸などの天然素材に見出される1-フェニル-1,3-ジエン誘導体類に着眼し、イソプレン(Isp)との逐次アニオン重合によりABA型オールジエン熱可塑性エラストマーの開発に取り組む。また、重合後に水添することでエチレン-スチレン(St)骨格からなる交互共重合体となり、水添化St-Ispゴムとの比較により配列制御構造の意義を明らかにする。