研究課題
基盤研究(C)
二次元方向のみに架橋を有するシート状高分子は、新規構造高分子としてその合成と特性理解に注目が集まる。特にシート化学種に依らない普遍的性質の理解が高分子基礎科学の観点から重要である。しかしながら、未だモデルシート状高分子の合成例が限定的で実験的な検証例が無く、その理論的解釈も十分に確立されていない。本研究では、申請者の先行研究と分離精製技術を基盤として、分子量の異なる一連の単分散シート状ポリメチルメタクリレート(PMMA)試料群を調製した上で、希薄溶液中の光・中性子散乱測定と独自分子モデル解析を通じて、その分子形態の評価・解明を目指す。