研究課題
基盤研究(C)
アクリルガラスとして知られるポリメタクリル酸メチル(PMMA)は、透明性、力学強度に優れるが、10%以下のひずみで破壊する(脆性)という欠点がある。一方、加熱延伸等で分子鎖を配向させると強靭化することが知られているが、力学的な異方性を伴うため、材料全体の強靭化は難しい。そこで本研究では、我々が過去に見出した光可塑化技術と加熱延伸と組み合わせることで配向網目構造をPMMAフィルム中に形成し、強靭化(弾性率>3 GPa、破断ひずみ>100%)させることを目指す。