研究課題
基盤研究(C)
柔軟な高分子鎖に対する立体配座特性は,構成している高分子の置換基や立体規則性などの1次(化学)構造によって大きく変化すると予想されるが,いまだによく分かっていないのが実状である。柔軟な孤立鎖の特性(局所形態や剛直性など)をその分子構造と密接に関連させながら理解するためには,分子量(M)が10^2 ~10^4程度のオリゴマーおよび中程度のMから10^6までの広範囲にわたる高分子の溶液研究が有効である。本研究ではポリ乳酸(PLA)鎖に対して高分子の立体規則性の乱れが局所形態や剛直性にどのように影響を及ぼすのかについて明らかにし,ガラス転移点や融点など固体中の性質との相関を見いだす。