研究課題
基盤研究(C)
高分子膜の界面構造は、構成成分の化学構造や組成のみならず、分子量や形態、分子鎖熱運動性など、表面自由エネルギーにおけるエントロピー的因子にも影響を受ける。しかしながら、このようなエントロピー駆動力、特に分子鎖熱運動性が、どの程度界面構造の制御因子となり得るのか不明である。本研究では、ガラス成分とゴム成分からなる一次構造の制御されたモデル高分子膜の界面構造を系統的に検討することで、高分子膜の界面構造設計における分子鎖熱運動性の効果を解明することを目的とする。さらに、エントロピー駆動力を利用した高分子材料の精密界面制御を実証するため、光に応答する動的界面の構築も検討する。