研究課題
基盤研究(C)
本研究では、天然物由来の高耐熱性高分子に解重合性を付与できることを実証しつつ、解重合性の付与が高分子の耐熱性にどの程度の影響をおよぼすのかを明らかにすることを目指す。この目的を達成するために、①米糠成分myo-イノシトールと糖由来のフラン化合物を組み合わせることで末端にフラン部位をもつ剛直オリゴマーを合成し、②剛直オリゴマーの末端フラン部位とマレイミドのDiels-Alder反応によって剛直骨格をもつ高分子を合成、さらには逆Diels-Alder反応によって解重合可能であることを実証し、③解重合性が高分子のTgや弾性率におよぼす影響を明らかにする。