研究課題
基盤研究(C)
太陽光エネルギーのうち近赤外光領域は約3割を占めているが、現行のシリコンやペロブスカイト太陽電池において、ほとんど活用されていないエネルギー源である。本研究では、近赤外光選択的に吸収し、発電することが可能な無色透明有機太陽電池の開発を目的とする。この実現に向け、電子遷移の選択律に基づいて、軌道の対称性に着目した分子設計を行うことで、近赤外光選択的に吸収する有機半導体材料開発を目指す。さらには近赤外光での高効率発電を目指し、有機半導体材料における本質的課題であるエネルギーギャップ則を克服する材料開発も行う。