研究課題
基盤研究(C)
(Nd0.8Sr0.2)NiO2(超伝導転移温度:Tc = 9~15 K )は常圧下で最高のTc を持つ銅酸化物高温超伝導体( HTSC ) と結晶・電子構造が極めて類似した初の非銅酸化物超伝導体である。超伝導は薄膜でのみ生じ、超伝導を示すバルク体の合成が熱望されている。本研究では(R1-xAx)NiO2 (R=希土類元素、A=Ca, Sr)において、(R1-xAx)の平均イオン半径の違いによる化学応力印加により薄膜に近い状況を再現する(R1-xAx)イオン組合せを見出し、超伝導を示すバルク体の合成を目指す。バルク体を用いる事でHTSCとの詳細な比較研究が可能となり、未だコンセンサスを得ていないHTSCの発現機構解明に決定的な寄与をするであろう。