研究課題
基盤研究(C)
本研究では、特に電解液中の溶存酸素量やO2ガス拡散性を検討する。溶媒種やアニオン種の異なるLi塩による電解液を種々調製し、溶液特性を調査した上でLABセルへ応用し放充電特性を評価する。また、空気極のFE-SEM観察から、O2ガス供給速度とLi2O2の生成分解挙動の相関性を明らかにする。一方、第一原理計算から各組成に対する溶媒和構造を考察し、溶存酸素量やO2ガス拡散性の違いを議論すると共に、有限要素法によるモデル解析からLi2O2の生成分解やその可逆性、放充電特性との相関性を精査する。最終的に、実測知見とシミュレーション解析の結果を基に、新規溶媒やLi塩を設計・合成し、LABの性能向上に資する。