研究課題
基盤研究(C)
酸素呼吸の要であるチトクロム酸化酵素(CcO)の機能低下は、ミトコンドリアの不全を引き起し疾病の原因となる。CcOの活性調節因子はこれらの疾病の治療薬になると期待され探索されている。CcOの活性増強因子として2つのタンパク質が報告され、アロステリックにCcOの活性調節が可能であることが示されたが、作用機序は不明である。そこで本研究では、活性増強タンパク質の作用機序解明のために、活性増強因子結合に伴うCcO活性中心の構造ダイナミクスの変化を分光学的手法により明らかにする。作用機序が明らかになれば、創薬ターゲットを具体的に提案することになる。