研究課題
基盤研究(C)
がん治療に向けたグアニン四重鎖蛍光プローブ分子の課題として、特定グアニン四重鎖トポロジーの検出と酸性環境での結合誘起が指摘されている。本研究はトリフェニルメタンを用いたアプローチにより、これら課題に対する知見を得ることを目指す。トリフェニルメタンに様々な置換基を導入させ、トポロジー選択に対する側鎖の効果を調べる。トリフェニルメタンをがん細胞に導入し、グアニン四重鎖蛍光プローブとしての機能を検証する。トリフェニルメタンは酸性環境下で正電荷を獲得するため、がん細胞特有の酸性環境を経由してグアニン四重鎖に結合するという他のプローブ分子では得難い性質を有しており、がん治療への貢献が期待できる。