研究課題
基盤研究(C)
海洋生物から単離されるラメラリン類は、さまざまな生理活性を示す。ラメラリンから誘導された化合物の一部がエストロゲン受容体 (ER) 陽性乳がん細胞株MCF-7を選択的に増殖阻害し、かつER阻害に基づく抗がん作用を持つことに着目し、本研究では、効率的な合成手法の確立、MCF-7選択的増殖阻害活性の評価、構造活性相関データおよびドッキングシミュレーションを踏まえた分子の再設計を通じて、高活性かつ高選択的なラメラリン系のMCF-7増殖阻害剤の開発を行う。今回開発する誘導体は、乳がんの内分泌療法に有効な新規ER阻害剤として期待される。