研究課題
基盤研究(C)
高齢社会の進展に伴い認知症や脳血管疾患等の加齢性疾患が顕在化してきた。これら疾患には変性タンパク質の凝集・沈着に伴う恒常性の破綻が関与しているとされているが、その発症機序については不明な点が多い。近年、応募者は量子ドットナノプローブを用いた変性タンパク質凝集過程のイメージング法を確立した。さらにこの技術を活用し凝集阻害物質の微量ハイスループットスクリーニングシステムを開発、様々な凝集阻害物質を探索してきた。本研究ではこの技術を応用し①変性タンパク質の凝集・沈着が引き起こす細胞恒常性破綻機構の統合的理解を目指す。また、②変性タンパク質の凝集・沈着を阻害し細胞恒常性破綻を抑制する素材を探索する。