研究課題
基盤研究(C)
がん細胞の放出するエクソソームは、早期癌を簡便に検出することのできるバイオマーカーとして大変期待されているが、エクソソームの定量測定法自体が確立されていないため、その利用は現時点で限定的である。エクソソームの定量測定を実現するためには、課題①超遠心を利用したエクソソーム精製工程の再現性の低さ、課題②測定に用いる試薬の生物学的不安定性を解決する必要がある。本助成期間において我々は、「スプリットアプタマーを利用したエクソソーム定量システム」を開発することで、バイオサンプル中に含まれるがん細胞由来エクソソームを選択的に捕捉・濃縮すると同時に定量測定までを可能とするシステムを構築する。