研究課題
基盤研究(C)
原発事故で汚染された農耕地の多くでは土壌の除染工事が完了している.除染により放射性物質とともに本来の肥沃な表土が除去され,山砂を中心とした農業には適さない土壌が客土された.これにより土壌が貧栄養化したこと,従来の土壌評価方法やデータベースの単純な利活用が難しくなったことが課題として残っている.本研究では,微生物性評価項目を土壌改良の指標に加えることで,除染後土壌の生物性を基盤とした肥沃度回復,健康な土壌の創成と保全,物質循環の正常化,その先の農業生産性の回復を目指す.