研究課題
基盤研究(C)
環境刺激の方向に応じて屈曲応答する屈性は植物がもつ合理的なふるまいであるが、刺激を感受した組織が屈性を生じさせるためには、その細胞間に生じた微小な刺激強度の差から、屈曲に関わる細胞の生長促進(あるいは阻害)の有無を決めるほどのシグナル差を生む必要がある。いかにして微小な刺激強度の差が細胞間の大きなシグナル差を生むのかを明らかにするために、本研究では栄養屈性を研究対象に、アンモニウム濃度勾配下で生じる微小な濃度差を相対的に大きくする窒素同化仮説モデルの立証とイネでは全く不明である根冠コルメラにおけるオーキシン分配システムの解明を目指す。