研究課題
基盤研究(C)
植物の有用元素であるケイ素は、根のマンガンやリンの吸収を担う輸送体群の発現を抑制し、過剰害の緩和に貢献するなど、遺伝子発現の調節を介したミネラル恒常性維持の役割を持つことが近年分かってきた。このケイ素による根のミネラル輸送体群の発現制御は、地上部のケイ素蓄積に応じて全身的に調節される。しかし、ケイ素に応じた全身的な転写調節機構の全容はまったく明らかになっていない。そこで本研究ではケイ素応答シグナルの全身伝達機構とその下流因子による転写調節機構の全容を明らかにする。