研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化により、サンゴに共生する褐虫藻が消失する白化が頻発しており、今まさに取り組むべき喫緊の環境問題である。これまでに申請者は、白化の原因物質の一つと考えられている活性酸素種の産生を軽減するカロテノイド生産菌(CPB)を発見し、褐虫藻におけるその機能を報告した。本研究ではCPBを用いたサンゴ共生細菌叢の操作法を確立し、その白化予防効果を実証する。さらに、褐虫藻-CPB間を中心にサンゴホロビオントにおける生物間相互作用をマルチオミクス解析とバイオイメージング技術により明らかにし、CPBが褐虫藻の環境ストレスを軽減するメカニズムを解明する。