研究課題
基盤研究(C)
先行研究において、好熱性真菌由来AAA型シャペロンHsp104が、神経変性疾患に関与する線維状の凝集体であるアミロイド線維を脱凝集することを明らかにしたが、Hsp104の分子認識機構などの詳細な脱凝集機構を解明できていない。そこで本研究では、Hsp104によるアミロイド線維の認識機構および、脱凝集機構の解明を目指す。また、ヒトをはじめ哺乳類内ではHsp104のホモログは存在しない。そこで好熱性真菌由来Hsp104の特性を基に、ヒト細胞内でアミロイド線維を特異的に脱凝集するAAA型シャペロンの探索を行い、神経変性疾患に対する新たな分子防御機構を提案する。